事例詳細

調査・質問内容

浄瑠璃や義太夫節で使われる、独特の字体で書かれている文字譜について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2026/03/14

義太夫節は浄瑠璃の一つです。舞台上手の床(ゆか)で「太夫(たゆう)」が三味線の演奏に合わせて物語を語る伝統芸能です。

太夫が使用する台本のことを「床本(ゆかほん)」といい、登場人物の台詞である「詞(ことば)」と情景や場面の説明である「地(じ)」を瑠璃文字で、リズムや強弱を示す「フシ」などの語り方を文字譜で表します。現代のような録音技術のなかった時代から用いられている書き方です。

昔は床本を書く職人が存在しましたが、現在は太夫が手書きするのが主流です。また、床本は師匠から受け継がれることもあります。太夫によって語り方の個性がありますが、初演者の表現上の工夫、様式である「風(ふう)」を残していくことも重要とされています。

参考文献では、人間国宝四世竹本津大夫師本人による語り方の詳しい解説や直筆の床本、文字譜一覧をご覧いただけます。

参考文献

タイトル 注記
人形浄瑠璃<文楽>ってなんだ!? p10~11“すべての物語を語る太夫”
文楽のすゝめ p30~31“太夫”
文楽ハンドブック p29~30“義太夫のドラマ性”、p242“床本”
邦楽百科辞典 p276~278“義太夫節”、p400~401“詞”、p531~533“浄瑠璃”、p865~866“風”、p875“節・フシ”、p1011“床本”
日本の古典芸能 7 p295~302“譜のあらわしかた”
文楽の音楽 第1部
文楽の音楽 第2部 巻末“津大夫床本節章主要文字譜一覧”
日本古典文学大系 99

役立つウェブサイト

タイトル 注記
文化デジタルライブラリー「太夫」 2026.03.14確認

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