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調査・質問内容

三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)の千手観音像が完成するまでの期間を知りたい。

図書館からの回答

公開日 2025/03/24

“三十三間堂”は京都市東山区にある“蓮華王院”の本堂です。
長寛2年(1164)に後白河上皇により建立され、千手観音坐像と千体の千手観音立像が安置されていました。

創建時の千手観音像の作成期間は、開始時期などは明らかになっていませんが、蓮華王院の建築期間から推定し、およそ5年とする説があります。

その後、慶長元年(1249)の火災により本堂が焼失したため、本堂と仏像の多くが鎌倉時代に再興されました。創建時の千手観音像は124体が救い出され、現在も残っています。
再興時の千手観音像の作成期間は、建長3年(1251)から文永3年(1266)までの15年間とされています。この期間に876体の千手観音像が作成されました。

参考文献

タイトル 注記
蓮華王院本堂千躰千手観音像修理報告書
後白河院 p413~431“蓮華王院”
国宝三十三間堂
古寺巡礼京都 14 p134~135“14~21 千手観音像(建長再興仏)重要文化財”
日本歴史地名大系 27 p272“蓮華王院”
もっと知りたい京都の仏像 p32~36“千手観音菩薩立像”
一度は拝したい京都の仏像 p166~176“充満する慈悲のパワー 蓮華王院千体千手観音像”

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