事例詳細

調査・質問内容

デフリンピックについて知りたい。

図書館からの回答

公開日 2025/03/24

デフリンピックは4年に一度行われる聴覚障害者スポーツの国際大会です。
参加資格は、聴力が一定以下(55デシベル以上の聴覚障害)と決められています。ルールはオリンピックと同じで、選手の条件を平等にするために、練習や大会での補聴器の使用が禁止されています。判定などの競技に必要な情報は、旗や光による合図や国際手話を用いて選手に伝えられます。夏季大会では、陸上、水泳、卓球、空手など20競技、冬季大会では、アルペンスキー、スノーボード、カーリングなど5競技が行われています。

デフリンピックの主催者である国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)は、大正13年(1924)に世界で初めて国際障害者スポーツ大会を開催しました。その後、平成元年(1989)国際パラリンピック委員会(IPC)が発足した際に加盟しましたが、平成7年(1995)に脱退し、パラリンピックと異なる独自の方法で大会を運営しています。平成13年(2001)の大会から、国際オリンピック委員会(IOC)の承認を得て、“デフ(耳が聞こえない)”と“オリンピック”を組み合わせた“デフリンピック”という名前で行われるようになりました。ちなみに、令和7年(2025)大会は日本で開催されます。

参考文献

タイトル 注記
障がい者スポーツ大百科 3 p4~5“世界初の障がい者スポーツの国際大会は?”
指と耳で見る、目と手で聞く p92~93“3章 聴覚障害のある人の世界と文化 デフリンピックって知ってる?”
よくわかる障がい者スポーツ p15“第1章 障がい者スポーツを知ろう! 耳が聞こえない人とスポーツ 聴覚障がい者のためのスポーツの祭典「デフリンピック」”
スポーツでひろげる国際理解 5 p5“1章 障がい者スポーツのはじまり 世界初の障がい者スポーツとは?”
調べよう!バリアフリーと福祉用具 4 p23“デフリンピック”
新しい心のバリアフリーずかん p115“第5章 パラリンピックを楽しもう! パラリンピックはこんな大会! ほかにも、こんな大会があるよ!”
12の問いから始めるオリンピック・パラリンピック研究 p30“パラリンピックだけじゃない、多様な障害に合わせたスポーツ大会”
Q&Aでわかる!はじめてのスポーツボランティア 2 p30“デフリンピック”

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