事例詳細

調査・質問内容

災害時におけるトイレ問題について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2024/03/27

地震や水害などの災害が発生すると、水道管が壊れたり、断水や停電により、水洗トイレが使えなくなり、多くの人が利用できず、健康障害が現れることがあります。
また、トイレが使用できても、“仮設トイレが汚い”、“トイレが遠い”、“面倒くさい”などといった理由でトイレに行かなくていいように食事や水分補給を我慢してしまいがちになり、脱水症状やエコノミークラス症候群(肺動脈血栓塞栓症)などの体調不良や災害関連死を招く恐れがあります。

災害の数日後には、多くの被災者が利用するため、し尿の処理に問題が起こり、不衛生な状態が発生しがちです。不特定多数の被災者が同じトイレを使うことにより、ノロウイルス(感染性胃腸炎や食中毒)などの感染症が広まる可能性も高まります。

京都市上下水道局のサイトに、“簡易トイレの作り方”、経済産業省のサイトには、“トイレの備蓄は1人あたり5回(成人の平均排泄回数)×7日(国が推進する日数)=35回分/週が必要”と記載があり、いずれも役立つウエブサイトでご覧いただけます。

また、そのほか災害時用のトイレ用品や、トイレが使えなくなった時の対処法、し尿の処理によって出たごみの処理方法も、参考文献と役立つウエブサイトをご覧ください。

参考文献(新聞):『京都新聞 令和6年(2024)1月31日』朝刊 9面“能登地震で注目 防災トイレ、使い方知って”

参考文献

タイトル 注記
災害とトイレ
トイレのチカラ p88~117“第5章 災害時…大災害で助かった命をトイレなんかで失わせない”
みんなが知りたい!自然災害のすべて p70“トイレ”
トイレって大事! p31~34“4 トイレと水で命と健康を守ろう”
地震・台風時に動けるガイド p26~27“使い回しやすいものを最大限活用する”、p28“つくってみよう1 災害用トイレ”
小さなお子さんから大人まで災害時の備え右京区防災プロジェクト p11~24“2.災害時の排泄”

役立つウェブサイト

タイトル 注記
国土交通省「災害時のトイレ、どうする?」 2024.3.27確認
京都市上下水道局「ご家庭でもできる災害への備え 3.トイレ(水道)が使用できない場合に備える」 2024.3.27確認
経済産業省「トイレの備蓄、忘れていませんか?」 2024.2.27確認
日本トイレ協会 災害・仮設トイレ研究会「災害用トイレとは」 2024.3.27確認

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