事例詳細

調査・質問内容

源氏香図(げんじこうず)柄の着物について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2023/12/27

源氏香図とは、“源氏香之図”や“香の図”ともいい、「源氏香」という香道の遊びで用いられる符号です。5本の棒線を組み合わせた幾何学模様を『源氏物語』五十四帖のうち、最初の「桐壺」と最後の「夢の浮橋」を除いた五十二帖の名前で表現しています。

文様は“源氏香文(げんじこうもん)”“香の図文(こうのずもん)”などとも呼ばれ、単体で用いられることもあれば、桐や葵、紅葉の折枝などの植物、鳳凰など他の絵柄と組み合わせて使われることもあります。江戸時代には、着物や帯の文様として取り入れられるようになり、武家の女性に好まれました。季節を問わず、一年中身につけることができる柄で、晴れ着や帯、ゆかたなど幅広く着用されています。

参考文献

タイトル 注記
日本大百科全書 8 p337“源氏香文”
日本大百科全書 8 p337“源氏香文”
きものの文様 p147“器物文様 物語”、p200、201“文様の歴史・早わかり一覧”
きもの文様図鑑 p75~76“源氏香”
着物文様事典いろは p103“源氏香”
きもの文様図鑑 p150“源氏香文”
開運和のお守り文様366日 p68“四月二日 源氏香文”
源氏の薫り p249~273“「源氏香」について”

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