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調査・質問内容

平安神宮の応天門に掲げられている扁額「應天門」は誰による書なのか知りたい。

図書館からの回答

公開日 2023/07/07

平安神宮の入り口にある2階建ての門が応天門です。
応天門に掲げられている扁額「應天門」は宮小路康文(みやのこうじやすふみ)が、明治29年(1896)10月に揮毫し、寄付したものです。

平安時代の応天門には、空海が書いた「應天門」の扁額がありましたが、貞観8年(866)の応天門の変などで、たびたび火災に見舞われ、治承元年(1177)の大火以降は再建されませんでした。

現在の応天門は、第4回内国勧業博覧会のモニュメントとして、平安遷都1100年となる明治28年(1895)に大極殿などと共に造営されたものです。
空海の書法を極めたといわれる宮小路康文の「應天門」の扁額が今も掲げられています。

参考文献(新聞):『日出新聞 明治28年(1895)10月19日』 6面 “應天門の扁額”【マイクロフィルム】

参考文献

タイトル 注記
タイムトラベルもうひとつの京都 p80~81“平安神宮の応天門。額の字に秘められた謎”
平安神宮百年史 年表編 p22“1895明治28年乙未 10”
昭和京都名所図会 2 p171~175“平安神宮”
京都名勝誌 p277“應天門”
新撰京都名勝誌 p211“應天門”
明治・大正・昭和 書道史年表 p28“明治28年10月”

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