事例詳細

調査・質問内容

久世殿城町(くぜとのしろちょう)にある琴弾橋(ことひきはし)について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2023/07/07

琴弾橋の歴史は古く、複数の文献に記述が残っています。
『久世のむかしばなし』には、菅原道真が太宰府へ旅立つ途中に立ち寄り、琴を弾き、村人たちがその悲しい音色を聴いたという話があります。『区政50周年記念誌 南区』には、菅原道真が橋の代わりに琴を渡したと言われていたともあります。

『出来斉京土産』には、菅原道真が橋の上で琴を弾く姿の絵が載っています。
また、京都最初の名所図会である『都名所図会』の挿絵にも、琴弾橋が描かれています。

『京都の七不思議 下』に、“巧妙な琴の形に造った橋でしたが大正年間に破壊されてしまいました。”との記述があります。

参考文献

タイトル 注記
久世のむかしばなし p36~41“琴ひき橋”、p61“「琴ひき橋」について”、p62地図
区制50周年記念誌 南区 p129~130“「福田寺」【琴ひき橋】”
新修京都叢書 第11巻 所収『京師巡覧集巻之十』p217“琴弾橋”、『洛陽名所集巻之十二』p481“琴弾橋”、『出来斉京土産巻之六』p627~628“琴弾橋”
都名所図会 2 p322~323“久世里”
新修京都叢書 第22巻 所収『扶桑京華志巻之一』p81“琴弾橋”
新修京都叢書 第2巻 所収『京羽二重巻一』p35“琴弾橋”
京都の七不思議 下 p44~47“福田寺 (二)琴弾橋”
向日市史 下巻 p122~124“京から西国へ”
吉祥院天満宮詳細録 p149“扶桑京華志”

役立つウェブサイト

タイトル 注記
国際日本文化研究センター 『琴弾橋』「都名所図会 巻之四 右白虎再刻」 2023.7.7 確認

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