事例詳細

調査・質問内容

「京の七口(ななくち・しちくち)」とは何か。

図書館からの回答

公開日  

七口とは,京都と全国七つの地方とを結ぶ主要な街道の出入口のことを言いました。七口の場所や数は時代によって変わり,六口の時や十口の時もあって,厳密に“七つ”の出入口ではなかったようです。しかし,天正19年(1591),豊臣秀吉が御土居を建造してからは,御土居と街道の交差する辺りが“口”となっておおむね固定化しました。『京都御役所向大概覚書』(1714~1718年)によると,「七口」の項を作って,正規の口の数を七つに限定しようとするなど,その数へのこだわりが伺えます。
また,室町時代には朝廷や幕府が各口に関所を設け,地方から入る物品に税をかけたり,通行税の徴収などをしていました。

諸説ありますが,主な七口は,粟田口(三条口),東寺口,丹波口,清蔵口,鞍馬口(出雲路口),大原口,荒神口です。
その他に“七口”とされたものは,鳥羽口,長坂口,五条橋口,若狭口などがあり,東海道の起点であった粟田口,鞍馬口,他に荒神口などのように現在も“口”のつく地名が残っているものもあります。

 

参考文献

タイトル 注記
史跡探訪 京の七口
京都千年 5 町と道 p159~166
街道の日本史 32 京都と京街道 p11~46
京都・一五四七年 描かれた中世都市 p206~223
京都の歴史 3 近世の胎動 p26~29
京の古道を歩く p92~100
平安京地誌 p359~371

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