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調査・質問内容

七草がゆを作るときに歌う京都のわらべ歌を知りたい。

図書館からの回答

公開日 2019/04/24

正月七日の節句には,無病息災を祈って春の七草(せり,なずな,ごぎょう,はこべら,ほとけのざ,すずな,すずしろ)で作ったかゆを食べる習慣があります。
節句の前日,恵方に向かって新しいまな板を置き,七草を刻むリズムに合わせて歌うのが「七草なずな」というわらべ歌です。

歌詞は地域によって異なりますが,京都市域では一般的に「七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地へ 渡らんさきに 七草なずな」と歌われます。
これは,田んぼを荒らす害鳥を追い払う行事“鳥追い”に由来するともいわれています。歌詞には,病をもたらすといわれる“唐土の鳥”を追い払い,健康を願う思いが込められていることがうかがえます。

参考文献

タイトル 注記
日本わらべ歌全集 15 京都のわらべ歌 p230~231“七草なずな”
四季をつたえる「京」のうた・こころのうた p16~17“七草なずな”
師走の京都・京のお正月 p161~163“七草粥(人日の節供)”
京わらべうた p15~16“京の正月”

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