事例詳細

調査・質問内容

京都の習わし“お千度”について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2019/04/24

“お千度”は“お千度参り”ともいわれ,春や秋に町内総出で氏神に詣でる神事です。一般に“お百度参り”が個人で行う祈願であるのに対し,“お千度参り”は共同で行う祈願といわれます。

お千度では,“お千度札”という小さな木札や竹製の札を持ち,神殿の周囲を廻ってその札を納め,町内の安全や無病息災を祈願します。

廻る数は,願い事をする人の歳の数ともいわれます。実際に“千度”参るわけではなく,たくさんの人でたくさんお参りしたということを表して“千度参った”とされます。

このような習わしは,祇園祭の無事を祈る“長刀鉾町お千度”や,京舞・みやび会の芸舞妓が揃いの浴衣姿で八坂神社に詣でて芸の上達などを祈願する“お千度”にも見られます。

参考文献

タイトル 注記
京のあたりまえ p112~113“氏神さまでの“お千度”楽しみです”
岩屋神社史 p316~322“祭典諸行事”
四条 2014 夏号 Vol.48 p30~31“四条昔語り”
写真で見る祇園祭のすべて p16“長刀鉾稚児お千度”
ぎをん 215号(平成25年夏季号) p5~6“みやび会「お千度」”
京都五花街 p44“お千度”

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