事例詳細

調査・質問内容

御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)の場所の変遷について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2019/10/30

“御香宮神社”は,京都市伏見区御香宮門前町にある神社です。
社名の由来となった名水“御香水(ごこうすい)”は,古くから“伏見七名水”に数えられ,環境省の“名水百選”にも選ばれています。また,幕末の鳥羽・伏見の戦いで,境内に薩摩軍が陣を構えたことでも知られています。

社殿は,もともと現在の場所にありましたが,文禄年間(1592~1596)頃に伏見城が造営される際,城郭の鬼門の守護神とするため,豊臣秀吉により大亀谷(現伏見区深草)へ移されました。
その後,慶長8年(1603)または慶長10年(1605)頃に,徳川家康により現在の場所へ戻されました。国の重要文化財に指定されている本殿は,この時に建立されたものです。

大亀谷の旧跡は現在,‟古御香(ふるごこう)”と呼ばれています。

参考文献

タイトル 注記
京都・山城寺院神社大事典 p256~260“御香宮神社”
京都大事典 p382~383“御香宮神社”
京都府伏見町誌 p21~29“御香宮神社”
歴史でめぐる伏見の旅 p54~57“御香宮神社”
週刊古社名刹巡拝の旅 36 p28~31“御香宮神社”
建造物彩色の保存と修復 p20~23“御香宮神社本殿の彩色復原について”
新撰京都名所図会 巻5 p64~66“御香宮神社”
京の水案内 p50~51“50 御香水(京都市伏見区)”

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