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調査・質問内容

松尾大社(まつのおたいしゃ)で行われる,“おいで・おかえり”と呼ばれる祭りについて知りたい。

図書館からの回答

公開日 2019/10/30

松尾大社は西京区嵐山にある神社で,お酒の神様として親しまれています。
祭礼行事のなかでも,“おいで”と呼ばれるのは4月に行われる神幸祭(しんこうさい),“おかえり”と呼ばれるのは5月に行われる還幸祭(かんこうさい)のことです。
松尾祭(まつのおさい,まつおまつり)とも呼ばれ,1200年以上の歴史があります。

“おいで”では,松尾七社の大宮社(おおみやしゃ)・四之社(しのしゃ)・衣手社(ころもでしゃ)・三宮社(さんのみやしゃ)・宗像社(むなかたしゃ)・櫟谷社(いちたにしゃ)の神輿と,月読社(つきよみしゃ)の唐櫃(からびつ)が本殿の分霊を受け,拝殿を3周した後に,桂川を船で渡ります。
衣手社の神輿は衣手神社に,三宮社の神輿は川勝寺三宮神社に,その他の神輿と唐櫃は西七条御旅所へ向かい,そこで3週間留まります。

“おかえり”では,それぞれに留まっていた神輿と唐櫃が,唐橋にある旭日の杜(もり)へ集合して祭典を行った後,松尾大橋を渡って松尾大社へ戻ります。
本殿や門,神輿から神職の烏帽子にいたるまで葵と桂を飾るため,“松尾の葵祭”“西の葵祭”とも呼ばれています。

参考文献

タイトル 注記
松尾大社 p70~76“松尾祭(神幸祭・還幸祭)
京の祭と行事365日 p115“松尾祭神幸祭”,p139“松尾祭還幸祭”
祭りの事典 p139~140“松尾祭”
京都の祭り暦 p56“松尾祭(神幸祭)”
松尾大社・大原野神社 p10~13“祭りと四季 松尾大社”, 神幸祭の船渡御(カラー写真)
週刊京都を歩く No.18 p16~17“古都めぐり 松尾大社”, 神幸祭の舟渡御(カラー写真)

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