事例詳細

調査・質問内容

日本で握手をするようになったのは,いつ頃からか知りたい。

図書館からの回答

公開日 2019/10/30

“握手”は,世界で広くみられる挨拶の一つです。
お互いの好意を表す動作でもあり,自分の手を相手に示すことで,武器を持っていないことや,危害を加えないという気持ちを表現していると言われています。

日本では,明治時代以降,西洋文化の浸透によって握手の習慣が広くみられるようになりました。
例えば,明治時代に出版された『新撰日本諸礼式大全』には,「握手の禮は世人の想像するに比して甚だ困難なるものです」とあります。また作法について「全掌を以て確と握り一二度揺すりて離すを可とします」とあり,新しい習慣への苦心が伺えます。

『絵で見る明治・大正礼儀作法事典』では,明治・大正時代の資料に掲載された,握手の仕方や手の差し出し方についての白黒イラストをご覧いただけます。


※参考文献の『新撰日本諸礼式大全』は,ウェブサイト「国立国会図書館デジタルコレクション」で,ご覧いただけます。

参考文献

タイトル 注記
日本文化事典 p344~345“おじぎと握手”
絵で見る明治・大正礼儀作法事典 p117~119“6握手”
それ日本と逆!?文化のちがい習慣のちがい [第1期]5 p4~7“おじぎはふしぎなあいさつ?”
日中韓マナー・慣習基本事典 p35~38“挨拶の動作-お辞儀と握手”

役立つウェブサイト

タイトル 注記
国立国会図書館デジタルコレクション「日本諸礼式大全 : 新撰」 2019.10.30 確認

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