事例詳細

調査・質問内容

祇園祭の由来について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2019/07/25

祇園祭は,京都市東山区にある八坂神社の例祭で,毎年7月1日から31日までの1か月間,吉符入りや山鉾巡行など様々な行事が行われます。

いつ頃から始まったかについては諸説ありますが,平安時代の貞観11年(869)に疫病が流行した際,その退散を願ったのが起源といわれています。御霊会(ごりょうえ)と呼ばれるその祈願は,66本の鉾を作り,神泉苑で牛頭天王を祀って泉へ送るものでした。

室町時代には,趣向を凝らした山鉾が増え,年々立派になっていきました。その後,火災や戦などにより度重なる被害を受けますが,その度に再興されてきました。現在見られる山鉾の姿は,応仁の乱後に町衆によって整えられたと言われています。

また近年の研究では,御霊会が始まった理由として,疫病に加え,貞観11年(869)の陸奥海溝地震など地震の影響についても触れられています。

参考文献

タイトル 注記
京都の三大祭 p126~148
京のまつりと祈り p18~26
祇園信仰 p69~72“祇園祭の由来”
中世京都と祇園祭 p11~23“祇園御霊会のはじまり”
八坂神社 p45~46“御霊信仰と御霊会”,p46~48“祇園御霊会の始め”
京都学を学ぶ人のために p45~49“祇園御霊会”
祇園祭 p30~31“歴史を知る” p32~33“祇園祭の歴史年表”
祇園祭 p11~54“祇園祭のなりたち”
写真で見る祇園祭のすべて p13“祇園祭のあらまし”,146~147“祇園祭略年表”
日本列島地震の2000年史 p137~141“「地震神の神話 素戔嗚尊・大国主命と祇園御霊会」(保立 道久/著)”

1/1