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調査・質問内容

わらべ歌「丸竹夷(まるたけえびす)」に出てくる“三哲(さんてつ)”の由来が知りたい。

図書館からの回答

公開日 2022/01/26

「丸竹夷」は京都の東西の通りの名を歌った歌です。歌詞に出てくる“三哲”とは,三哲通のことです。

由来は所説あり,『躍動下京』には,龍岸寺を開山した三哲和尚にちなむとあります。
『京町鑑』には,三哲の屋敷が大宮通東入町北側にあったからとされています。また,屋敷の敷地には立願寺があると書かれています(『史料京都の歴史 12』には“立願(龍岸)寺”と書かれています)。
『京都坊目誌』には,三哲が龍岸寺の前に道路を開くことを願い出たことからとあります。

三哲通は八条坊門通ともいい,古くは平安京の八条坊門小路,今では塩小路通に含まれています。

参考文献

タイトル 注記
史料京都の歴史 12 p501“三哲通(八条坊門通)の名は、龍岸寺の開山三哲和尚にちなむ。 28〔京町鑑〕”
新修京都叢書 第3巻 所収『京町鑑』p294~296“三哲通”
新修京都叢書 第21巻 所収『京都坊目誌』p613“龍岸寺”
躍動下京 p89“区内の町名の由来 三哲通(八条坊門通)”
角川日本地名大辞典 26-[1] p685“塩小路通”

役立つウェブサイト

タイトル 注記
浄土宗 龍岸寺「お寺について 龍岸寺の由緒」 2022.1.26 確認

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