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調査・質問内容

比叡山延暦寺の“不滅の法灯”について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2022/12/26

“不滅の法灯”とは、比叡山延暦寺の総本堂である根本中堂(こんぽんちゅうどう)に掲げられている灯明です。

日本天台宗の開祖である最澄は、延暦7年(788)に根本中堂の前身となる一乗止観院を建立しました。その際、自ら彫った薬師如来を本尊として安置し、宝前に灯明を掲げました。
以来1200年あまりの間、その火は消えることなく灯されていることから、“不滅の法灯”と呼ばれるようになりました。

元亀2年(1571)には織田信長の比叡山焼き討ちに逢い、その火は途絶えたかと思われましたが、山形県の立石寺(りっしゃくじ)に分灯していたものから火を移し、再び灯されました。

現在も三基の釣灯籠で、毎日煤を取り除き、燃料の菜種油を継ぎ足し、火が消えないよう守り続けられています。

参考文献(新聞):『京都新聞 令和元年(2019)5月5日』朝刊 20面 滋賀版 “根本中堂ものがたり 比叡山延暦寺から 不滅の法灯”

参考文献

タイトル 注記
図解比叡山のすべて 巻頭写真、p27~31“比叡山巡礼01 根本中堂”
最澄と天台宗のこころ p132~133“不滅の法灯”
霊峰比叡 p27“法灯 仏の教え 守り伝えて”
古寺巡礼京都 12 p23“不滅の法燈”

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