事例詳細

調査・質問内容

養老田(ようろうだ・ようろうでん)川について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2022/12/26

養老田川は、西高瀬川の中京区西ノ京島ノ内町付近から取水し、南下して流れ、四条通を過ぎてから西に曲がり、天神川に流れ込んでいる川です。かつては、羽根田川、町田川(神成川)とともに西院地域の紙屋川以西から御室川までの付近の田畑を潤していました。

『西院の歴史』に掲載されている大正時代の地図によると、養老田川の東西両隣を紙屋川(旧天神川)と御室川が流れていることが確認できます。三川は地域の農業用水でしたが、増水による決潰で水害をもたらすこともありました。昭和33年(1958)には、養老田川が都市下水路として整備されることが決定され、雨水及び家庭排水を、一般排水路を経て受け入れ、天神川へ放流するようになりました。現在では、西高瀬川の取水口より、四条通付近までの暗渠化が進んでおり、川の姿を見られる部分は少なくなっています。

参考文献

タイトル 注記
日本歴史地名大系 27 p1023“西院村”
西院の歴史 p143“第五章 近世の西院 第五節 西院の川”、p312~315“第十章 西院風土記 十二節 西院の古道と九ヶ町”
右京 p183“学区のあらまし 山ノ内”
西院昭和風土記 p99“第一章 地名・地形その道や川 第23節 友禅染と四条川”
建設行政のあゆみ p128“第3章 道路建設中心の時代 第2節 都市下水路の整備と河川改修”、p353“年表 建設関係事項”

1/1