事例詳細

調査・質問内容

出町柳(でまちやなぎ)駅について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2021/04/05

出町柳駅は京都市左京区加茂大橋東詰と田中上柳町にある京阪電気鉄道と叡山電鉄の駅名です。
大正14年(1925)京都電灯が叡山電鉄の駅として開業しました。その後,京都電灯から京福電気鉄道に引き継がれ,さらに新たに発足した叡山電鉄に譲渡されました。
平成元年(1989)には京阪電気鉄道の鴨東線が地下線で開業し,地上にある叡山電鉄の駅にも直結する新しい駅舎ができましたが,叡山電鉄の旧駅舎は新駅舎とホームの間に現存しており,京都電灯が開業した当時の姿を残しています。また,京阪電気鉄道構内には,京阪鴨東線の開通を記念した下村良之助氏(元・大谷大学教授)の「月明を翔く」,徳力富氏の「洛北八景」,福島敬恭氏(当時京都市立芸術大学教授)の「ダンシングブルー」などの作品が展示されています。

駅名の由来は,河原町今出川の北側一帯,賀茂川に架かる出町橋の西岸の地名で「京の町から出る」という意味の“出町”と,高野川東岸の地名で多くの道と人の往来を意味する“柳(弥な来)”を合わせたものだ,などの諸説があります。

参考文献

タイトル 注記
京阪電鉄のひみつ p84~85“出町柳駅 地下は京阪本線出町柳駅地上は叡山電鉄出町柳駅”
週刊歴史でめぐる鉄道全路線公営鉄道・私鉄 NO.04 p10~11“叡山電鉄”
京都の地名を歩く p46~49“貴船”
京都の不思議 2 p80~83“出町に柳があるから「出町柳」?”
駅名ものがたり 続 p5~7“出町柳駅”
京都大事典 p369“出町”

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