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調査・質問内容

わらべ歌「とおりゃんせ」について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2020/06/18

「とおりゃんせ」は,子どもたちが遊びながら歌うわらべ歌のひとつです。

歌は江戸時代ごろにできたとされ,地域ごとにさまざまな歌詞や旋律がありました。
現在広く歌われている歌詞や旋律は,東京で歌われていたものを大正時代,本居長世が編曲したものです。

歌詞の意味については,天神参りへ向かう途中の関所を通る厳しさを歌ったとする説,人身御供や子取りの実情を歌ったとする説,生まれるときの産道を歌ったとする説など,さまざまな解釈があります。

また,歌詞に出てくる“天神”のモデルは,埼玉県川越市の三芳野神社や,神奈川県小田原市にある菅原神社とも言われています。

京都では,「とおりゃんせ」の遊びをした後,捕まえた子を放り出すために,「地獄極楽」や「この子どこの子」など別のわらべ歌を続けることもあります。

参考文献以外にも,新聞に「とおりゃんせ」に関する記事が掲載されています。
『朝日新聞 2006年6月23日』朝刊 31面“(疑問解決モンジロー)通りゃんせなぜ「こわい」 ”
※オンラインデータベース「聞蔵Ⅱビジュアル」を京都市図書館(こどもみらい館,深草,移動図書館は除く)でご覧いただけます。

参考文献

タイトル 注記
日本のわらべうた 戸外遊戯歌編 p119~131“くぐり遊びうた”
童謡の謎 2 p123~143“3 通りゃんせ”
図説 日本民俗学全集 2 p227~228“(38) 天神さまの細道”
日本わらべ歌全集 15 p196~197“通りゃんせ”
唱歌・童謡ものがたり p318~323“通りゃんせ”
日本民謡辞典 p236~323“通りゃんせ通りゃんせ”

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