事例詳細

調査・質問内容

“嵯峨菊”について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2020/06/18

“嵯峨菊”は,右京区の嵯峨地域で作り伝えられている菊の一種です。

平安時代に嵯峨天皇が,その離宮“嵯峨院(現在の大覚寺)”の庭園に造られた大沢池(おおさわのいけ)で船遊びをした際,池に浮かぶ菊ヶ島に自生していた野菊を愛でたことがはじまりといわれています。

栽培方法は独特で,一鉢に三本,花は下部に七輪,中ほどに五輪,先端に三輪と,七五三に仕立てられます。葉の色は,下から黄,濃い緑,淡い緑に育てられ,四季を表すといいます。高さは約2メートルほどになり,花は糸のように細長く,茶せんを立てたような形に咲きます。

大覚寺では11月になると,白,黄,朱,藤色などの美しい花色の嵯峨菊が公開されます。

参考文献

タイトル 注記
京都大事典 p424“嵯峨菊”
都の花がたみ p162~165“嵯峨菊”
京都花の名所12カ月 p120~121“11月 キク 大覚寺の嵯峨菊”
京都千年 1 p106~107“嵯峨菊”
大覚寺大沢池景観修復プロジェクト p94~97“(2)嵯峨天皇と嵯峨菊”
嵯峨大覚寺 p73~76“ひともとと思ひし菊”

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