事例詳細

調査・質問内容

“厭離庵(えんりあん)”について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2020/06/18

“厭離庵”は,右京区嵯峨にある,臨済宗天龍寺派の寺院です。
この地には藤原定家の小倉山荘があり,定家がここで百人一首を編纂したと言われています。

一時荒廃していましたが,江戸時代,定家の流れをくむ冷泉家が修理し,霊元法皇より‟厭離庵”の号を賜りました。
明治時代以降も,再び荒廃したり,台風による倒壊などの被害を受けましたが,その度に再興されてきました。

かや葺の茶室や楓の老樹,苔むした庭は,「汚れたこの世を厭(いと)い離れる」という意味を持つ“厭離”の名のとおり,人里離れた静かなたたずまいを感じさせます。

参考文献

タイトル 注記
拝観の手引 p32~34“嵯峨 厭離庵”
カラー嵯峨野の魅力 p117~124“厭離庵”
昭和京都名所図会 4 p314~317“厭離庵”
嵯峨誌 p99~105“厭離庵”
京都文学散歩 p55~59“厭離庵とあだし野”
京洛物語 p38~48“定家「厭離庵」”
さがの横道 その五 5 p27~29“厭離庵”

1/1