事例詳細

調査・質問内容

京都市内で行われる“お火焚祭”について知りたい。

図書館からの回答

公開日 2020/06/18

“お火焚祭”とは,11月,京都を中心に行われる火祭です。
道風神社(北区),貴船神社(左京区),広隆寺(右京区),車折神社(右京区)など市内各地の寺社で行われています。
火を焚き上げ,祝詞や神楽を奏し,その年の五穀豊穣に感謝して,無病息災や家内安全を祈るものです。

起源は諸説ありますが,秋の収穫に感謝する新嘗祭(にいなめさい)の一種や,宮中で神楽を舞う時に焚いた庭火(にわび)の名残であるとも言われています。
かつては,一般家庭や町内のほか,鍛冶屋など“火”に関わる業種でも行われていました。

各地で行われるお火焚祭の中でも,最大規模を誇るのが,伏見稲荷大社の火焚祭です。
刀の鋳造などに必要な“ふいご”を使う人々に縁があるという説があり,別名“ふいご祭”とも呼ばれています。
全国から奉納された十数万本もの火焚串と稲穂を焚き上げる迫力ある祭です。

参考文献

タイトル 注記
京のまつりと祈り p185~189“御火焚と新嘗祭”
京都歳時記 p283~284“十一月”
京の歳時記今むかし p130“お火焚き祭”,“町内のお火焚き”
11月の京都 p10~29“火焚祭”
京都12カ月年中行事を楽しむ p120~123“火焚祭”
京の祭と行事365日 p269~294“十一月 霜月”

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