事例詳細

調査・質問内容

食品ロスについて,特に京都市の取り組みについて知りたい。

図書館からの回答

公開日 2021/07/14

日本では「食べられるのに,捨てられている食品」を‟食品ロス”といいます。
家庭やレストランなどで作りすぎや好き嫌いのために残したもの,スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで売れ残ったもの,食品をつくる会社の製造中のミスのために売れなくなった食品が捨てられています。
日本で2016年の1年間に出た食品ロスは約643万トンと推計され,そのうち家庭から出る食品ロスは約291万トンで全体の約45%をしめています。

日本政府は食品ロスを減らすため2013年から「食品ロス削減国民運動」を進め,2019年に「食品ロス削減推進法」が成立しました。

京都市では,全国をリードする「食品ロス削減のまち」の実現に向けて,
 ・京都市食べ残しゼロ推進店舗認定制度…食品ロスを減らす取組を実施する店舗を認定し,認定ステッカーの配布やホームページ上で認定店舗の検索をできるようにする
 ・販売期間の延長…賞味・消費期限より前に販売をやめて廃棄される食品を減らす
 ・生ごみ3キリ運動…食材の使いキリ,食事の食べキリ,生ごみの水キリの定着に向け,キャンペーンや生ごみ3キリアニメや生ごみ3キリソングの配信
 ・フードバンク等活動の支援…フードバンク団体をはじめとした民間団体の食品ロスを減らす取組に対し,必要経費の一部を助成し,活動を支援
など,様々な取り組みが行われています。

食品ロスの問題は2015年9月に国際連合で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の17の目標のうち,12「つくる責任 つかう責任」の下に「食品ロスを減らす」という目標(ターゲット)が定められているように世界的な問題です。SDGsの目標は互いに関連し合っており,食品ロスも飢餓やエネルギーなどの様々な問題とつながっています。

参考文献

タイトル 注記
京都市循環型社会推進基本計画(2021-2030) p17‟全国をリードする「食品ロス削減のまち」の実現”,p38~51‟食品ロス削減推進計画”
食品ロスの大研究
知ろう!減らそう!食品ロス 1
捨てられる食べものたち
消費者白書 令和2年版 p76~134“第1部 第2章 【特集】つくる責任,つかう責任,減らす責任~食品ロス削減―持続可能な社会のために~”

役立つウェブサイト

タイトル 注記
京都市食品ロスゼロプロジェクト 2021.7.14 確認

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