事例詳細

調査・質問内容

京都における洋食店(西洋料理店)の始まりについて知りたい。

図書館からの回答

公開日 2021/04/05

京都における洋食の歴史は明治時代から始まります。
「也阿弥(やあみ)」や「中村屋」,「自由亭」などのホテルや旅館では,海外からの宿泊客向けに早い時期から洋食を提供していました。

独立した店舗で“京都で初めて”と言われる所は諸説あります。
例えば,明治20年(1887)以前に『日出新聞』に広告を載せていた「健亭」や「滋養亭」は元祖ではないかと言われています。
また,東山区祇園にある「中村楼」は,知事の槙村正直の奨めで京都で最初の洋食屋「中村屋」を開店したと言われています。

明治30年代になると色々なところに店が増え,牛肉を扱う精肉店でもビーフステーキやカツレツなどを食べられるようになっていきました。
明治30年(1897)に創業した「東洋亭」は,「キャピタル東洋亭」として現在も営業しています。



出典:『京都新聞 平成30年(2018)12月5日』朝刊20面 “ウは「京都」のウ ファイル13 洋食天国 下 ”【中央/右京中央 DVD-ROM所蔵あり】【伏見中央/醍醐中央 CD-ROM所蔵あり】

参考文献

タイトル 注記
酒場の京都学 p100~108“明治京都の西洋料理屋”
京都の食景 p133~140“西洋料理”
老舗の教え p38~45“二軒茶屋中村楼”
京都料飲十年史 p202~204“西洋料理”

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